冬木弁天堂
深川七福神・弁財天
七福神唯一の女神 弁財天は、冬木弁天堂にお祀りされています。冬木弁天堂は、真言宗の一派である古義真言宗のお寺です。
町名でもある冬木は、江戸時代の材木問屋、大店の冬木屋からきています。茅場町で材木商を営んでいた冬木弥平次が、1705年に深川へ屋敷を移しました。弁天さまは屋敷内の池のほとりに、琵琶湖の竹生島から移した弁財天を安置したのが始まりです。1870年には弁天堂を一般に解放し、町の人々も参詣するようになりました。現在ある弁天堂は、1953年に再建されたものだそうです。
下町のいい雰囲気満載の弁天堂
お堂はこじんまりとしていますが、独特の雰囲気があって、印象的な弁天堂です。境内には参詣者が暖をとれるように、だるまストーブが置かれています。地元の人々に親しまれる弁天さま。近所の方々もお手伝いにいらしているそうで、みなさん法被を着て、まさにお正月の雰囲気。御朱印を待っている間、粋な下町言葉で弁天さまのお話をしてくださる方もいて、和やかな楽しい一時でした。